こんにちは。
暑い毎日ですが如何お過ごしでしょうか。なかなか更新できていませんでしたが、今年2回目のコトノハだよりです。
昨日湘南オーガニックマーケットマルシェで久しぶりの出店でした。
伊豆から箱根を越えて約1時間ほど。小田原城近くのスペースにて販売でした。
暑さの影響もあり、訪れる人も少なかったですが、継続して出店していこうと思っています。
さて、全国的に酷暑が続いていますが、
昨晩は伊豆では恵みの雨。2時間で約50mmの雨が降りました。
乾いた大地が気になりつつも、灌水作業になかなか手がまわらず、水を欲しそうにする野菜たちの姿に申し訳なさを感じているところでしたので、一安心でした。
久しぶりの雷の光と音が轟く中でふと小さい頃の記憶を思い出しておりました。
中学2年生の頃。
友人宅で遊び、自転車で帰路についていた途中のこと。
田園風景の向こう側。遠くの岩木山と白神山地に積乱雲が塊状に連なっており、その雲の下から雷の閃光がひっきりなしに大地へと走っていました。見ていた場所から積乱雲の連なりまでおおよそ40〜50km離れていましたので、音は全く聞こえません。遠くに指をかざしてその雷の光線をなぞりたくなるほど。曇ってはいるものの夕暮れどきの薄紫色の空と音の聞こえない静けさの雷光が子供心に強烈であり、息をも呑む美しさもであり、幻想的な光景でした。
雷のことを少し調べますと、いろいろと面白いです。
落雷が多いとその年は豊作であると古来から伝わっています。稲妻とはうまくいったもので、雷のことを「稲」の「妻」と本当にそう感じていたのだと思いますし、日本人の感受性がいかに自然と調和したものであったかが読み取れます。
植物の成長に欠かせない窒素は、通常は窒素固定細菌によって吸収できる形(硝酸態窒素)となりますが。雷の放電によって、爆発的に窒素が大地へ供給されます。窒素は四大元素(地水風火)でいうと「風」に対応し、「動き」つまり「運動」を担っています。落雷から窒素が植物へと供給される過程を化学式で想像してみると・・・
N2 + O2 → 2NO (落雷)
2NO + O2 → 2NO2 (一酸化窒素から二酸化窒素へ)
3NO2 + H2O → 2HNO3 + NO (二酸化窒素から硝酸へ)
HNO3 → H + NO3- (電離して水素イオンと硝酸イオンへ そして根から吸収)
この最初の窒素分子の強固な結合(三重結合)が切れる時に莫大なエネルギーが必要とされますが、これを断ち切るのが雷の力です。また、自然の力ではなく人工的に固定させる技術が20世紀最大の発明とされている※ハーバーボッシュ法です。この技術革新によって、窒素肥料の供給ができるようになり、農業では大量生産が可能となってゆきます。また農業分野だけなく、爆薬の原料、戦争にも利用され、人間が窒素をどのように扱ってきたのか考えさせられます。
窒素との正しい向き合い方はあるのでしょうか。
雷の音と光の中に、窒素が担っている「動き」を垣間見ることができます。
俵屋宗達が描いた「風神図雷神図屏風」のダイナミックな風神と雷神のイメージが子供心に印象に残っているあの雷光の光景と重なります。技術によって閉じ込められた風の力ではなく、風が風として自由に振る舞えるように、彼らをもてなしてゆくあり方とはどのようなものでしょうか。
雷と雨の恵みに感謝をし、心地よい晴れの朝です。
最後にコトノハ農園から、ジャガイモ販売と講座のお知らせです。
⚫︎ジャガイモ(タワラマゼラン)販売開始しています。
個別制作を承っております。
木材はカバ材、サクラ材、ケヤキ材からお選びいただけます。
日本材のキンダーハープを販売中です。
※ハーバーボッシュ法
N2 +3H2 → 2NH3
鉄を触媒にして高温高圧化で窒素に水素を加えてアンモニアを合成。
このアンモニアからホームセンターでもよく見かける窒素肥料である、硫安や尿素などが作られています。いずれも高温、高圧下、また劇薬の硫酸を用いたりと、この過程を想像すると化学肥料を製造すること、用いることに疑念を覚えます。
硫安 ( 2NH₃ + H₂SO₄ → (NH₄)₂SO₄ )
尿素
石灰窒素