中学理科、高校地学で天文分野の基本的なことを学びますが、理系の大学で天文分野を学ばれたり、学生時代に天文部や地学部に所属して、星空に意識的に親しんだり、星空が好きで大人になってからも定期的に観察されている方以外は天体の運行についての詳細は朧げなのではないかと思います。私が高校で地学教員をしていた時、多くの高校生が楽しみにしていたのが天文の分野だったかな?と思います。ニコニコしながら「次は宇宙のことでしょ!!」と。なんと言ってもロマンチックなお年頃ですから。
中学、高校生の澄んだ瞳に動かされるように日々を過ごしていましたが、私自身が、身体と宇宙の繋がり、宇宙と歴史の繋がりを見出していなかったので、どこか物足りなさを感じていました。その後、バイオダイナミック農法や天体と大地の関わりを学んでゆく中で、アントロポゾフィー的視点は生命に再び生命を吹き込んでくれることを実感しています。
一昨日「星々と共振する畑づくりの講座」が終わりました。
今回は歳差運動のこと。シュタイナーの時代区分、7文化期のいくつかの空を振り返って想像してみるということをやってみました。北緯35°地点の黄道12星座を中心とする天球の星空を心の中にしっかり描けるようになってくると、ワークシートをもとに北極星を動かして、過去へ行ったり、未来へ行ったりして、各時代時代の星空を想像することができます。例えば、冬の星座双子座が天の高みで輝くのが印象的な現在の星空ですが、2160年ずつ時代を戻してゆくと、赤緯が徐々に低くなってゆきます。反対に春の星座、獅子座のレグルスの赤緯が上がってゆき、4320年前は夏至点が獅子座の領域にあったということがわかります。黄道12星座を中心にいくつかの星々を細部にわたって想像してゆくと、いかに今の星空空間を地球が体験しているのかということがわかってきます。
私たちが日々仕事や畑、家族との空間を体験しているように、地球は星々という空間を歳差運動のリズムに合わせて体験しています。
天球空間の過去、現在、未来を心の中に想像することを訓練してゆくと、7文化期の変遷が少しずつですがリアルなものとして感じられてきます。仮象を実在にしてゆくということに歴史を生きる視点があるならば、空間の変遷を把握することはそれを助けますし、バイオダイナミック農法の調剤の本質的意味も実感を持って立ち昇ってくるものがあります。
講座「星々と共振する畑づくり」を定期開催しています。
初回は地球空間、太陽空間、月空間、上の三つの空間の呼吸と12星座の動きから始めてゆきます。
※日程は参加者様と相談の上。
※時間は下記時間のいずれかです。
10:00〜12:00
14:00〜16:00
18:00〜20:00
※参加費(場所代込み)8,000円